本当はもっと長い動画だったけどバッサリとカットした。深夜に書いたラブレターに翌朝自分でドン引きするかのような、例の現象が起こってしまったから。どうもこの曲には、人を中2に引き戻す甚大な引力があるらしい。
当時使っていたClaudeというAIのアドバイスが人間味あふれる思い切りの良いものだった。けっこう弱気で相談してたんだけど、「このままいきましょう」と後押ししてくれた。私にない発想もくれた。かつて思ってた人間と機械の役割分担からすでに立場が入れ替わってしまってて興味深いなと思った。
「冷血」については、真正面から語っても寒くなるだけだし、それならいっそ思いっきりこじらせ感MAXのイメージビデオをつくってみたいなという発想で動画編集した。グリッジみたいな慣れないエフェクトも手当たり次第にぶち込んでみた。素人芸ではあるが、AIの助けもあって結果的に納得いく着地ができた。まぁ見返すと毎回「なんだこれw」という感想になるんだが…。
それと引き換えに、話したかった考察は話せずじまいとなってしまった。しかし後日「Soul Station」の回でしれっと「冷血」についても長めに語ったので、ご興味のある方はそちらをご覧いただけるとうれしい。
やはり『マグマ』の中で自分にとって重たいのは以下の4曲に集約されそうだ。
- 冷血
- Soul Station
- 愛なき道
- Little Flower
しかし幸いにも、なんと、もう全部語り終えてるではないか! よし、イナソロ一日一曲は大怪我せずに走りきれそうだ(フラグ)
「灼熱の人」や「JEALOUS DOG」など最近よさに気づきはじめた曲もあるが、そっちはなんというか、あくまで気分や音楽的快楽を満足させるための嗜好品のような位置付けであり、前述の4曲のような、思想の根幹まで侵食してくるほどの魔力は持たないように思える。もちろん影響は受けまくってるけれど。
…再び「冷血」について。カポーティの同名の小説は読んでない。読みたいなと思いつつ、稲葉さんが「冷血」の制作で直接参照しているわけではないのと、なにより私は小説を読むのが大の苦手なので、いまだ読まずじまい。しかしほんのり尊敬してる沢木耕太郎がエッセイ集でカポーティに言及しているのを読んだので、ますます読みたくなっている。ちなみに『深夜特急』もやはり読んでいない。
などと、自分の心をほじくり返さずに関係ない話ができるくらいには、この曲をフラットに眺めることができるようになったらしい。なんか寂しい。
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