イナソロ一日一曲!今回は「マイミライ」。
パンチが効いた曲ですよね!「やたらこまめに メールおくらないで」を
「メールォ・クーラー・ナィデー!」
って、すごく英語みたいに歌っている(笑)ノリノリのナンバーです!
宇浦冴香さんと『結界師』
「マイミライ」は宇浦冴香さんへの提供ソングです。宇浦さんはアニメ『結界師』主題歌の「Shalala アヤカシnight」が社会的には有名でしょう。私もリアルタイムでアニメを観ていました。
その曲はよく知っていましたが、当時まったくB’zファンではなかったし、そもそもB’zのBの字も知りませんでした。だから稲葉さんが歌っているなんて思いもよらなかったし、「赤い糸」も稲葉さんの歌だとは知りませんでしたね。
なので「マイミライ」や宇浦さんのほかのアルバムは、完全に後追いです。アルバム『Juke Box』は今もたまに聴いてます!
歌詞の異質さとJKマインド
宇浦さんの「マイミライ」は2007年リリースで、なんと当時18歳。花の女子高生ですね! 彼女が歌うことを想定して、稲葉さんはこの曲の歌詞を書いているわけですが、それゆえにひとつ、ものすごく異質な歌詞があると思いました。
それはサビに出てくる「それが常識」というフレーズです。
「マイミライをしょうのは アナタじゃなくこのアタシ」
…ここまでは自然です。「自分が人生の主役」「自分の人生に責任を持つ」という稲葉さんらしいメッセージですよね。でもそれを、
「それが常識」
というシンプルなロジックで押し切る…。これは稲葉さんの歌詞としてはすごく特殊だと思います。
なぜなら、稲葉さんの歌詞ってめちゃくちゃ思い悩むものが多いんです。「俺はこれでいいのか?」とか、「Stay Free」にあるように、周りが幸せを追い求めているのに、自分はそれに背いて自由を掴みに行くとか。
でも「マイミライ」では「私が主役だ! それが常識だ!」と、あっさりシンプルに押し切るんですよ。そこがとても異質ですね。
女子高生マインドの強さ
これが “JKマインド” なんじゃないかと私は思います。稲葉さんが思う「女子高生の強さ」が曲の随所でおそらく無意識に表れている。
宇浦さんが歌うことを想定して書いたからこそ、「自分が主役だ」「常識だ、それが」と宣言してしまう。それを強く言い切る感じがあるんですよね。
ただ、もっとよく見ると、主人公の女の子も、先輩が押し付けてくる「社会的な “常識”」に対しては歯向かっていますね。暗い未来を予言されても「やめてくれ!」とばかりに言い返している。
でも、「自分が主役だ」という根本のマインドという「常識」は、まったく曲げない。「それが常識だ」と押し切る。そこが「マイミライ」に隠された “JKマインド” だと思うんです。
こういう「生まれ持った強さ」「無敵の自己肯定感」に、内省的な稲葉さんご自身の憧れもあるんじゃないかな…と想像してしまいます。
稲葉さんインタビュー紹介
稲葉さんのファンクラブ会報『be with!』を要約します。
- 彼女(宇浦さん)が歌うことを想定して書いた
- 宇浦さんの仕事をしていた時に、一番面白かったのは歌詞を書くこと
- 自分が歌う歌詞だと、ああいう女の子視点では書かないから、いろいろとアイデアが出てきてすごく楽しかった
音楽に関しては、
- デモの段階で稲葉浩志バージョンのアレンジだった
- 自分が歌ってノリノリにしたいなということで『Okay』のカップリングとして収録した
…ということだそうです。
無敵の“JKマインド”に憧れる理由
私もやっぱり憧れるんですよ。「マイミライ」の「アタシ」のような、シンプルな強さを持った人に。
私の勤務先に”推しの営業ギャル社員”がいます。彼女にも似た強さを感じるエピソードがあったんですた。取引先の人のことを営業チーム内で話している時に、
「あ、私その人とマブ(ダチ)なんで大丈夫です~」
って言ってたりしてて(笑)
「マブって何やねんwww」
と思いながら聞いてたんですが、あとからツッコミを入れたら…
「アタシがアンタを好きなんだから、アンタもアタシを好きなのは決まってるでしょ?」
みたいな返しをされて。「最強かよ…!」と(笑)
まぁでも、「愛」って本来は素敵な言葉のはずなのに、どこかジャイアン的な横暴さを感じなくもないですね…。「お前の愛は俺のもの 俺の愛も俺のもの」みたいな(笑)
でもそういう無敵のギャルマインド、JKマインドには憧れがありますよね。くよくよ悩んでしまう自分だからこそ、余計にそう思えます。
先輩の助言と主体性
もっとも私自身、暗い予言をしてくる先輩の言動に思い当たるところもあります。なんだかんだ言って、そういう先輩の言うことってだいたい正しかったりする(笑)でも、それを踏まえてどう行動するか、どう考えるかが自分の主体性ですよね!
まさに歌詞にもあるように、
マイミライをしょうのは
アナタじゃなくこのアタシ
それが常識
というわけで、泣けるほどハードに今日も明日も鍛えていこうじゃありませんか!
歌詞に残された謎
1つ気になるのが、「はなれたとこから見てるあなた 抱きしめてあげたくなるからフシギ」という部分です。
この「あなた」って誰のことなんでしょう? 先輩が態度を改めて離れたところから見守ってくれているのかな? そういう先輩なら、抱きしめてあげたくなるほど愛しく思える…ということかもしれません。ほかに登場人物はいないし…。でも先輩は「アナタ」とカタカナ表記で、最後の「あなた」はひらがな表記。別の人かもしれませんね。
真実のほどは私にもよくわかりません。稲葉さんに聞いてみたいですね。
ではまた明日、別の曲でお会いしましょう。
おつかれ!(ヘッヘーイ♪)
【今回言及した曲】
- マイミライ(宇浦冴香)
- Shalala アヤカシnight(宇浦冴香)
- 赤い糸
- Stay Free
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