イナソロ一日一曲!今回は「横恋慕」
ちょっと待ってマジ、毎日更新しんどすぎるわ!!
時間がない、本当に。今、仕事の休憩時間に帰宅してきて「家でこれから仕事しよう」というところなんですけど、休憩時間10分余ったんで、その10分で今回は撮ろうと思っています。
音楽的に大好きすぎる!
この曲も大好きすぎて語れない部類なんですが、「Little Flower」が歌詞が好きだったのに対して、「横恋慕」は音楽的に大好きすぎるんですよね。あの、本当に…何度でも聴けます。
すごく…刺さる? じわじわ響く? 言葉では表しづらいし、もはや言葉にすることがどうでもよくなるほど音楽的に魅力的なんです。でもしゃべる企画なので仕方なくしゃべります(←オイ)
頑張って伝わるようにお話しますね!
ゆるいテンポが生む音の隙間
まず、テンポがすごく絶妙なんですよ。たとえば「正面衝突」みたいに速いわけでもなく、「水平線」のようにゆっくりでもない、そのちょうど真ん中。走るでもない、歩くでもない、何とも言えないテンポ感。これによって、音の隙間が生まれるんです。
たとえばイントロで、アコースティックギターが「ジャーン、ッチャッチャッ…♪」ってリズムを刻むんですけど、その無音の隙間が何度も生まれています。ここがすごく…気持ちいいんですよね。
頼む、伝わってくれ…(>_<)
そこに「(ウン、ウ)チャンチャン……♪」っていう琴のサンプリング、つまり録音した音を機械的に流しています。生の琴じゃないからこそ「幽久」とでもいいたくなる独特の雰囲気を醸し出していて、たまらないんです。
つづくBメロでは、ギターがフラメンコみたいな弾き方をしています。「チャンチャラララン・チャーン♪」みたいに。エスニックな調味料がちょっと加わったようなアクセントになっていて、全然飽きないんです。
稲葉さんの歌唱が引き立つ
あと、稲葉さんの歌い方が最高に引き立つテンポでもありますね。稲葉さんって、文字が文字に成り切るまでに時間を要する歌い方をすると思うんです(注:動画で実演してます!)
速い曲だとすぐに「文字」になるし、ゆっくりだとテンポが遅い分、「文字」の持続時間が相対的に長い。だけど「横恋慕」は、中途半端なテンポだから常に文字が揺れ動いているんです。
「どんな罰でも受けましょう」って、“ぅあぉあぉあ…”みたいに常に口が動いていて、母音の移り変わりやゆらぎが堪能できる感じ。文字が文字になりきったと思ったら、すぐ次の文字へとうつろう。
稲葉さんにしか歌えない絶妙の…「ねっとり」してはいないんだけど、なんというかこう…。からみつくような!
そう、心にからみつくような歌い方なんです。スッと走り去るわけでもなく、そしてかっこよくて、伸びもある…本当に独特なんです。
リズムと歌詞の転換点
最初のリフは表拍で始まるんだけど、間奏のギターだけになるところは裏拍から突っ込んでいく。ここのメリハリが効いていてかっこいいんです。
歌詞もそこで切り替わりますね。最初は「キミはアイツのもの」の「キミ」を横恋慕う歌だったのが、途中から「ぬけだしちゃお こんなちっちゃい店から」と駆け落ちの構えに入る。
そして最後のサビでは、もはや二人だけの世界じゃなくて、「誰もが線を超えたがる 禁じ手の横恋慕」「甘い香りに惹かれたら 戦争のスイッチはON」と、世界レベルの戦争の話に広がっていく。
…横恋慕とは、超えてはいけない線を越えようとする人間の欲望や心。個人の小さなスケールの話も、実は戦争のメカニズムと同じなのだということ。
稲葉さんもインタビューで「ドローンでぐわーっと空に上がるように視界が広がる曲です」と語っていたように、一気に俯瞰視点が広がる曲なんですよね。
盛り上がる気持ちとライブ体験
あぁ、音楽的にも歌詞的にも良すぎて「うわぁー!」ってなる(笑)まさか自分が「横恋慕」でこんなにアツくなるとは予想外でした。「誰もまだ俺の本当の色を知らない」っていうB’zのの「Dinosaur」現象が起きてますわ。
「首筋をチロリと汗が這って落ちる」とか、「君に飲み干されたグラスがカランと鳴り」「真剣に妄想中の僕は…」なんていう、細部に注目して恋を膨らませてしまう主人公の危うい心理描写にも共感しちゃうんですよね。
ライブでも聴けて最高でした! en-zeppのDay3で、「中途半端なテンポ」の「横恋慕」を稲葉さんの生歌で聴くのは本当に最高の体験でした。あのムンムンしたライブハウスの中で、ノレそうでノレない絶妙なビートに心地よく揺れる感じ……忘れられません。
というわけで、私は「横恋慕」推しです。たとえ “そこに誰もいなくても” 「横恋慕」推しを貫くことを誓います(笑)
今回は勢いだけでしゃべったので、言い残したことがあったらコメント欄に書きますね。
じゃあまた明日、別の曲でお会いしましょう。おつかれ!
仕事してきます。バイバイ。
【今回言及した曲】
- 休憩時間10分(宇浦冴香)
- Little Flower
- 正面衝突
- 水平線
- Dinosaur(B’z)
- ARIGATO(B’z)※「そこに誰もいなくても」の元ネタ
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