「AI超まとめ」は、楽曲に関するネット上のあらゆる情報を、ChatGPTの「詳細なリサーチ」機能を活用して徹底調査したページです。リリース日や公式な発表情報だけでなく、歌詞の解釈、ギターコード、ライブでの演奏情報、さらにはファンの感想やレビューなど、Wikipediaや一般情報サイトでは得られない、独自かつリアルな情報が一挙にまとまっています。
つまり、
楽曲を初めて知る方も、すでに大好きなファンの方も、このページさえ見るだけで、深い知識と新たな発見を手に入れることができるんです!!
【全文】パートでは、公式・非公式を問わず、すばらしいサイトやブログを出典付きで紹介させていただきました。
もし気になる情報や「いいな」と思う感想・レビューを見つけたら、リンクから元のページにアクセスしてみてください!
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実施未定
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実施未定
※以下、自動生成レポートのため、不自然な表現や誤情報が含まれる場合がございます。万一お気づきの点があった場合、大変お手数ですがコメントにてご指摘いただけましたら、迅速に確認させていただきます。
要約(ざっくり知りたい人向け)
全体概要・目的
INABA/SALASは、日本のロックボーカリスト稲葉浩志(B’z)と世界的ギタリストStevie Salasが対等なパートナーとして結成したコラボプロジェクトです。本レポートは、公式情報を中心に、制作背景、楽曲制作プロセス、ライブパフォーマンス、そして両者の音楽性や相互作用について詳細に分析し、プロジェクトの音楽的独自性と市場に与えた影響を明らかにすることを目的としています。
公式情報
- 結成とリリース:
稲葉とサラスは長年の交流を経て2016年頃にプロジェクトを結成。1stアルバム『CHUBBY GROOVE』(2017年)、2nd『Maximum Huavo』(2020年)、3rd『ATOMIC CHIHUAHUA』(2025年)などをリリースし、各アルバムはオリコンやBillboard Japanで高評価を得ています。 - 音楽的特徴:
稲葉の情熱的な日本語ボーカルと、サラスのファンク&ロックを融合させたグルーヴィーなギターリフが基盤。ダンスロック、ポップロック、ファンクなどの要素を取り入れ、双方の個性が互いに補完される形で作品に反映されています。 - ライブパフォーマンス:
全国ツアーでは、稲葉の多彩なボーカル表現とサラスのエネルギッシュなギターが、観客と一体化する生々しいパフォーマンスを実現。セットリストにはユニットならではのオリジナル曲に加え、各自のソロ曲やカバーも取り入れられ、ファンに新鮮な体験を提供しています。
稲葉浩志の章
- 作詞・メロディ:
稲葉は情熱的でシンプルな表現を得意とし、「AISHI-AISARE」などで心に響く日本語詞を生み出しています。彼のメロディはキャッチーでありながら、力強いメッセージ性を持ち、サラスのグルーヴと見事に融合しています。 - 役割と新境地:
B’zではソロパートナーと共に活動してきた稲葉ですが、INABA/SALASではプロデュース面にも一歩引いて、仲間と共に新たな音楽的冒険を追求。ファンにとっては、稲葉のこれまでにない柔軟な表現や挑戦が新鮮に映っています。
Stevie Salasの章
- ギタープレイとサウンド:
サラスはファンクとロックを融合したグルーヴィーなリフと、ワウペダルを駆使した独特の音色で知られています。彼は作曲・プロデュース面でも主導的な役割を担い、稲葉との共作によって新たなサウンドを生み出しています。 - プロデュース力と役割:
ギター以外にもキーボード、ドラム、パーカッションなど多彩な楽器を扱い、楽曲のプロデュース全般を指揮。その結果、楽曲は稲葉のボーカルを最大限に引き立てる一方で、世界的な音楽的感覚を取り入れた洗練されたサウンドに仕上がっています。
非公式情報とファンの声
- ファンや音楽マニアからは、INABA/SALASの楽曲制作プロセス、ライブパフォーマンス、そして両者の相互作用に対する熱い支持と、技術的・情熱的な評価が寄せられています。
- YouTubeやSNS上では、各楽曲のミックス手法や機材、ライブの生々しいエネルギーについての詳細な解説や、稲葉とサラスの親密なやり取りに感動する声が多く見られます。
解釈
- 音楽的独自性:
稲葉のパワフルな日本語ボーカルと、サラスのアメリカンなファンクロックが融合し、従来のB’zとは一線を画す新しいジャンルが形成されました。 - 相互作用:
両者は互いにリスペクトし合いながら、それぞれの持ち味を生かすことで、音楽の幅を大きく拡げています。これにより、INABA/SALASは国内外で評価され、ファンに新たな音楽体験を提供しています。 - 市場への影響:
稲葉が海外での配信を通じグローバルに発信できるきっかけとなり、またB’zファンにも新たな魅力を届けることで、日本市場における音楽の境界を拡大させたプロジェクトと言えます。
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- INABA/SALAS 楽曲制作
→ 稲葉とサラスが共同で曲作りを行い、ダンスロックとファンクを融合した楽曲を生み出す過程を指す。 - INABA/SALAS ライブパフォーマンス 特徴
→ 全国ツアーでの一体感あるパフォーマンスや、観客とのインタラクション、セットリストの多様性を示す。 - 稲葉浩志とStevie Salasの関係性
→ 長年の交流と信頼のもとで築かれた対等なパートナーシップ、相互に新境地を開く化学反応を表現。 - INABA/SALAS 音楽的特徴
→ ファンク、ロック、ポップの要素が融合し、国際的なサウンドと日本的情緒が交差する独自の音楽性を指す。
出典一覧(付録)
本レポートは、公式プレスリリース、B’z公式ニュース、Billboard Japan、BARKS、MUSE ON MUSE、Metal Express Radio、各種ファンサイト、SNS投稿など、多数の公式・非公式情報を参照して作成されています。
このように、INABA/SALASは、稲葉浩志とStevie Salasという異なる背景を持つ二人が、それぞれの音楽的才能を融合し、独自のクロスオーバー・ロックを創り出したプロジェクトです。公式情報を基にしつつ、ファンや専門家の視点からもその魅力や意義が再評価され、日本のB’zファンのみならず、世界中のリスナーに新たな音楽体験を提供しています。
全文(詳しく知りたい人向け)
ここを押すと開きます!
全体概要・目的
日本を代表するロックボーカリスト稲葉浩志(B’z)と、世界的ギタリストStevie Salasによるコラボプロジェクト INABA/SALAS は、日本のロックとアメリカのファンク・ロックを融合させたユニットです。両者のケミストリーから生まれる音楽的特徴、制作背景、ライブパフォーマンスの魅力を、多角的に分析します。特に楽曲制作プロセスや演奏スタイル、プロダクション手法に焦点を当て、INABA/SALASがどのような化学反応を生み出しているのかを明らかにすることが本レポートの目的です。稲葉とサラスそれぞれの音楽性や影響も掘り下げ、プロジェクト全体の独自性を検証します。稲葉浩志にとってはB’zやソロ活動とは異なる新境地となったこのプロジェクトが、日本の音楽シーンやファンに与えた新たな体験についても考察します。
公式情報
事実情報
結成背景: INABA/SALASは、B’zのボーカリスト稲葉浩志と米国出身のロックギタリストStevie Salasによる特別ユニットです。二人は1990年代初頭から親交があり、稲葉がB’zの松本孝弘と共にサラスの自宅を訪れ飲み明かす仲でもありました (INABA/SALAS on J-WAVE Radio: Pre-Show Interview Summary | OFF THE LOCK – Your Number 1 Source For B’z)。過去には稲葉のソロ曲「Okay」やアルバム『Hadou』にサラスがギターで参加し、サラスの楽曲「Police On My Back」に稲葉がボーカル参加するなど、長年にわたりライブ客演や楽曲提供を通じて友情を深めてきました (INABA / SALAS、スペシャルな友情が生む“幸福感” 「AISHI-AISARE」で見せる表情に注目 – Real Sound|リアルサウンド)。2016年頃、「普段の活動の合間に一緒に音楽をやって刺激を得たい」という想いからプロジェクト結成を決意し、本格的な共作に乗り出します (INABA/SALAS on J-WAVE Radio: Pre-Show Interview Summary | OFF THE LOCK – Your Number 1 Source For B’z)。グループ名は両者の姓を組み合わせたシンプルなものとなり、所属レーベルはB’zの所属するVermillion Recordsです (Chubby Groove – Wikipedia)。サラスはこのユニットを「彼(稲葉)には既に有名なバンドがあるけど、気分転換に組んだプロジェクト」だと語っています (INABA/SALAS on J-WAVE Radio: Pre-Show Interview Summary | OFF THE LOCK – Your Number 1 Source For B’z)。結成当初から国内外でのリリースも視野に入れられ、稲葉にとって初の世界配信対応作品ともなりました (Chubby Groove – Stevie Salas Official)。
主要アルバム・楽曲: 2017年1月18日、1stアルバム『CHUBBY GROOVE』がリリースされました (Chubby Groove – Wikipedia)。全12曲収録で、歌詞を稲葉、作曲をサラスが手掛けています (Chubby Groove – Wikipedia)。このアルバムは日本のオリコン週間アルバムチャートで初登場2位を記録し、Billboard Japanでも総合2位を獲得するなど商業的成功を収め、後に日本レコード協会からゴールド認定も受けています (Chubby Groove – Wikipedia)。収録曲「AISHI-AISARE」(愛し愛され)と「OVERDRIVE」は発売前からタイアップに起用され、前者は2017年のWOWOWテニスシーズンのイメージソング、後者はポルシェ Panamera のCM曲となりました (Chubby Groove – Wikipedia)。アルバムタイトル『Chubby Groove』は「太い(イカした)グルーヴ」を意味し、ジャケットにブタのモチーフが使われていますが、これはナッシュビルでのレコーディング中にスタジオオーナーのペットのブタが稲葉を追いかけ回したエピソードに由来します (INABA/SALAS on J-WAVE Radio: Pre-Show Interview Summary | OFF THE LOCK – Your Number 1 Source For B’z)。そのユーモラスな体験から着想を得て、「ずんぐりしたグルーヴ」というユニットの遊び心を象徴するタイトルが生まれました (INABA/SALAS on J-WAVE Radio: Pre-Show Interview Summary | OFF THE LOCK – Your Number 1 Source For B’z)。
2020年4月15日には、およそ3年ぶりとなる2ndアルバム『Maximum Huavo』をリリースします (Maximum Huavo – B’z Wiki – Your number one source for everything B’z)。前作同様12曲が収録されましたが、クレジット表記は「All Songs Written by INABA/SALAS」となり、よりユニットとして一体化した創作スタイルを強調しています (〖インタビュー〗INABA/SALAS、2ndアルバム誕生「チャレンジしてみることで新しい扉が開ける」 | BARKS)。アルバムタイトル中の「Huavo」は本来スペイン語で“卵”を意味する「Huevo」をもじった造語で、英語圏のスラングで「度胸」を指す表現「Huevos」に由来します (Maximum Huavo – Wikipedia)。サラス曰く「安全志向ではなく勇敢にアグレッシブに行こう」という意味が込められ、稲葉も「本来意味のない単語で発音もしづらいけど、そこがINABA/SALASらしくていい」と語っています (Maximum Huavo – Wikipedia)。このタイトルが示す通り、2作目ではより攻めた姿勢と二人だけの言葉遊び的世界観が感じられます。『Maximum Huavo』発売後にはライブツアー〈the First of the Last Big Tours 2020〉が計画されていましたが、新型コロナウイルスの影響で全公演が中止となりました (Maximum Huavo – Wikipedia)。なお本アルバムの初回限定盤には、2017年の初ツアーからZepp Tokyo公演のライブ映像が収録され、コラボ初期の熱気を振り返ることができます (Maximum Huavo – Wikipedia)。
さらに2021年以降もプロジェクトは継続し、2025年2月には約5年ぶりとなる3rdアルバム『ATOMIC CHIHUAHUA』がリリースされました (New Album from INABA/SALAS)。このアルバムは7曲入りで、先行配信シングル「EVERYWHERE」を含む内容となっています (New Album from INABA/SALAS)。ユニット結成から8年目に突入し、定期的に作品を発表することでINABA/SALASはひとつの**“バンド”**として確固たる地位を築いています。
音楽的特徴: INABA/SALASのサウンドは、稲葉の日本語ロックボーカルとサラスのファンク/ロックギターが高次元で融合した点に特徴があります。1stアルバム『Chubby Groove』の制作にあたり二人は「人々が踊れるレコードにしよう」というコンセプトを掲げ (Stevie Salas Interview March 2017)、ダンスロック、ポップロック、ファンク、オルタナなど様々な要素を掛け合わせました (Chubby Groove – Wikipedia) (Chubby Groove – Wikipedia)。実際「AISHI-AISARE」はEDM調のリズムとサラスのギターリフに乗せて、稲葉が〈愛し愛され生きる 愛し愛され死ぬ〉というストレートな日本語詞を歌い上げるキャッチーなチューンで (INABA / SALAS、スペシャルな友情が生む“幸福感” 「AISHI-AISARE」で見せる表情に注目 – Real Sound|リアルサウンド)、J-POP的なメロディアスさと洋楽的グルーヴが同居しています。また「WABISABI」のように和の美意識をタイトルに据えた曲では、粘りのあるファンクビートに稲葉のセクシーなブレス混じりのボーカルが映え、独特の“間”のグルーヴ感を醸し出しました (INABA/SALAS『CHUBBY GROOVE』 | 今日と明日は絶対違う♪)。サラスはギターのみならずキーボードやドラム、パーカッションも一部曲で演奏し (Chubby Groove – Wikipedia)、必要に応じて外部のギタリストやドラマーも招いています(例えば「TROPHY」ではFoo Fightersのテイラー・ホーキンスがドラム参加) (Chubby Groove – Wikipedia) (Chubby Groove – Wikipedia)。これは「曲にとってベストなものを追求し、自分のエゴではなく作品本位で決める」というサラスの制作方針によるもので (Stevie Salas Interview March 2017)、結果的に楽曲ごとに最適なサウンドメイクがなされています。二人は日本、ハワイ、ナッシュビルなど複数の土地で曲作りを行い、それぞれの環境からインスピレーションを得てオリジナリティ溢れる楽曲群を完成させました (Stevie Salas Interview March 2017)。サウンド面では80年代ディスコやファンクを彷彿とさせるダンサブルなリズムと、稲葉の力強いシャウトから繊細なウィスパーボイスまで引き出す緩急あるボーカルアレンジが光ります (INABA/SALAS『CHUBBY GROOVE』 | 今日と明日は絶対違う♪)。ギターは過度な速弾きソロよりも、全編を通じたグルーヴィーなリフやカッティングを重視しており、各曲の土台として機能しています (Stevie Salas Interview March 2017)。その上で随所に挿入されるエフェクティブなギターフレーズや、ネイティブアメリカンのチャント(聖歌)と太鼓の音を取り入れた「TROPHY」冒頭など、ユニークなプロダクション手法も目立ちます (Stevie Salas Interview March 2017)。特に「TROPHY」のイントロでは、サラスのルーツであるネイティブアメリカンのPow Wowドラムとコーラスを現地の居留地で録音し、ライブで観客と一体になって歌う光景を想像して制作されました (Stevie Salas Interview March 2017)。このように、INABA/SALASの楽曲は伝統と革新、東洋と西洋のエッセンスがミクスチャーされたハイブリッドな音楽性を持っています。
ライブパフォーマンス: INABA/SALASの初ライブツアー〈CHUBBY GROOVE TOUR 2017〉は、アルバム発売直後の2017年1~2月に全国Zepp会場を中心に15公演行われました (Chubby Groove – Stevie Salas Official)。サポートメンバーにはマット・シェロッド(Dr, 元BECKサポート)、アンプ・フィドラー(Key, 元Pファンク)、スチュアート・ゼンダー(Ba, 元Jamiroquai)という国際色豊かな実力派が揃い、まさにグローバルな編成のバンドでステージに立ちました (Chubby Groove – Stevie Salas Official)。ライブのセットリストは基本的にアルバム全曲を披露する構成で、さらに稲葉のソロ曲「マイミライ」(2010年『Hadou』収録曲)や、稲葉が希望したデヴィッド・ボウイのカバー「Moonage Daydream」、サラスの持ち曲「Police On My Back」などが加えられました (Stevie Salas Interview March 2017)。これらの曲では稲葉とサラスが共にボーカルをとる場面もあり、双方のバックグラウンドを行き来するような趣向がファンを喜ばせました。ステージ演出でも「二人だけを主役にしたくなかった」というサラスの意向から (〖インタビュー〗INABA/SALAS、2ndアルバム誕生「チャレンジしてみることで新しい扉が開ける」 | BARKS)、オープニングではメンバー全員が登場と同時に音楽に合わせ一緒に踊り出す演出が取られるなど、バンド一体となった盛り上げが図られました (〖インタビュー〗INABA/SALAS、2ndアルバム誕生「チャレンジしてみることで新しい扉が開ける」 | BARKS)。稲葉浩志はB’zの巨大なスタジアム公演とは異なる距離感の中で観客を煽り、時に小さなライブハウス規模ならではの密着感を演出しました。サラスもステージを所狭しと動き回りエネルギッシュなパフォーマンスを見せ (Stevie Salas Interview March 2017)、日本各地のファンを大いに沸かせています。稲葉がネイティブチャントに合わせ雄叫びを上げ、観客がそれに唱和する「TROPHY」のライブは圧巻で、楽曲制作時に夢見た通り観客と一体化したウォークライ(戦いの雄叫び)のような光景が実現しました (Stevie Salas Interview March 2017)。演奏編成はギターレスの曲ではサラス自らキーボードを弾いたり、稲葉がアコースティック・ギターを持つ場面(「Sayonara River」など (Chubby Groove – Wikipedia))もあり、多彩な音を再現する工夫が凝らされています。こうしたライブ展開により、INABA/SALASはスタジオ音源以上に生身のバンドとしてのグルーヴとエネルギーをファンに届けました。
公式コメント: プロジェクトに関する公式インタビューやコメントからは、両者の音楽観と相互リスペクトが伺えます。Stevie Salasは「Koshi(稲葉)は世界最高のロックシンガーの一人であり、日本語で歌っているから主に日本で知られているだけ。真のアーティストなら彼がトップクラスだと分かるはずだ」と稲葉を絶賛しています (INABA/SALAS on J-WAVE Radio: Pre-Show Interview Summary | OFF THE LOCK – Your Number 1 Source For B’z)。実際サラスは過去にミック・ジャガーやスティーヴン・タイラーといったレジェンドとも仕事をしてきましたが、その経験から見ても稲葉の歌唱力は「歴代のビッグシンガー達に肩を並べる存在」だと言及しています (INABA/SALAS on J-WAVE Radio: Pre-Show Interview Summary | OFF THE LOCK – Your Number 1 Source For B’z)。一方稲葉浩志は、本プロジェクトにおける自らの立ち位置について「ソロでは自分が納得いくまで全部やるけど、今回はプロデュースされている感じ」と述べており (INABA / SALAS、スペシャルな友情が生む“幸福感” 「AISHI-AISARE」で見せる表情に注目 – Real Sound|リアルサウンド)、曲作りやサウンド面でサラスに主導してもらう場面があったことを示唆しています。またサラスは制作に臨む姿勢について「ルールは一切なしで、誰の真似でもないサウンドにしたかった。自分らしくもなく稲葉浩志っぽくもない音を楽しみながら作りたいと思った」と語っており、既成概念にとらわれずお互いの新境地を開拓する意図があったことを明かしています。「唯一のルールは“クールであること”だけだった」とも発言しており(BARKSインタビューの参照)、自由奔放ながらもスタイリッシュさにこだわった制作だったようです。稲葉は1stアルバム制作当初を振り返り「新しい試みだったから皆どう受け止めていいか分からない状態で始めたけど、自分達が奏でたものに対する反応は想像以上に良かった」と語り (〖インタビュー〗INABA/SALAS、2ndアルバム誕生「チャレンジしてみることで新しい扉が開ける」 | BARKS)、ゼロから挑戦したプロジェクトが大成功を収めた喜びを表現しています。さらに「キャリアを重ねてきて、新人バンドのような気持ちになれたのは貴重な体験」とも述べ (〖インタビュー〗INABA/SALAS、2ndアルバム誕生「チャレンジしてみることで新しい扉が開ける」 | BARKS)、長年トップを走るアーティストにとっても刺激的な冒険となったことを強調しました。総じて公式なコメントからは、INABA/SALASが互いの才能にインスパイアされながら**「純粋に音楽を楽しむ場」**として機能している様子が伝わってきます。
解釈
INABA/SALASの音楽的独自性とポジショニング: 稲葉浩志×Stevie Salasという異色の組み合わせは、日本の音楽シーンにおいて唯一無二の存在感を放っています。B’zという超大物バンドのボーカリストと、海外の著名ギタリストが対等なユニットを組む例は極めて珍しく、プロジェクト開始当初は「一体どんな音になるのか?」と業界内外で注目を集めました。蓋を開けてみると、その音楽性は双方の持ち味を生かしつつも、既存のB’zサウンドやサラスのソロ作品とも一線を画するものでした。「自分らしくもなく稲葉浩志っぽくもないサウンド」という狙い通り、ハードロックに留まらずファンクやダンスビートを大胆に取り入れた楽曲は新鮮で、クロスオーバーなロックとして位置付けられます。稲葉の日本語詞とサラスのアメリカンなグルーヴの融合は、J-POPと洋楽ロックの垣根を超えたものとして評価され、両者のファン以外からも関心を集めました。実際、1stアルバム『Chubby Groove』に対する評論家の評価も高く、「クオリティとオリジナリティに満ちた作品」であるとの声が上がりました (Stevie Salas Interview March 2017)。稲葉のリリックが持つ普遍的なメッセージ(愛、生き方など)と、サラスの生み出す身体が自然に動くビート感は、日本のリスナーにとっても受け入れやすく、それでいて新鮮な音体験となりました。INABA/SALASは、日本の市場では稲葉のネームバリューもあってロックチャートの上位に食い込みつつ、内容的にはグローバル志向を持った作品を発信するという独自ポジションに立っています。これは単なる話題性コラボに留まらず、音楽的にも真摯に融合を図った結果生まれた新ジャンルの提示といえます。海外に目を向ければ、Stevie Salasの知名度によって欧米の一部ロックファンにも本プロジェクトが知られるようになりました。稲葉にとっては英語ではなく日本語で勝負したことで国際的なブレイクには至っていないものの、「日本にはこんなすごいロックスターがいる」と海外メディアで紹介される機会ともなり、じわじわと認知を広げています (INABA/SALAS on J-WAVE Radio: Pre-Show Interview Summary | OFF THE LOCK – Your Number 1 Source For B’z)。総合すると、INABA/SALASは日本の音楽シーンに新風を吹き込み、国産ロックとワールドミュージックの架け橋のような独特の立ち位置を築いたと言えるでしょう。
過去作との比較・音楽業界における影響: 稲葉浩志にとってINABA/SALASのサウンドは、自身の他の作品(B’zやソロ)と比べて明確な違いがあります。B’zでは松本孝弘のギターワークに乗せた王道のハードロック/ブルースロック色が強く、稲葉のソロ活動ではポップスやバラード、ブルージーな曲調など多彩な試みをしていますが、ファンクビートに特化したダンスロックという領域はINABA/SALASで本格的に開拓されたものです。例えばB’zの代表曲では4つ打ちダンスビートやEDM的要素はほとんど見られませんが、INABA/SALASではそれらを大胆に取り入れています (INABA / SALAS、スペシャルな友情が生む“幸福感” 「AISHI-AISARE」で見せる表情に注目 – Real Sound|リアルサウンド)。またギターサウンドも、B’zの松本が奏でる重厚なリードギターとは趣を異にし、サラスはカッティング主体で曲全体をドライブさせる手法を取っています (Stevie Salas Interview March 2017)。こうした違いにより、稲葉のボーカルもB’zでの力強く張り上げるスタイルのみならず、ファンクに合うリズミカルで色気のある歌唱を見せ、声の新たな一面を引き出されています (INABA/SALAS『CHUBBY GROOVE』 | 今日と明日は絶対違う♪)。稲葉自身「これまでとは一線を画した世界を目指して戦闘モードに入った」と語る歌詞もあり (INABA/SALAS『CHUBBY GROOVE』 | 今日と明日は絶対違う♪)、長年築いてきたスタイルをあえて壊し、新境地を切り開こうとする意気込みが楽曲から伝わります。その姿勢は音楽業界にも刺激を与え、既に確立されたスターが異分野の才能と組んで新たな創作をする好例として注目されました。B’zファン以外のメディアもこのコラボを取り上げ、「稲葉浩志がタッグを組んだ世界的ギタリスト」としてStevie Salasにもスポットライトが当たりました。サラスにとっても、日本市場で再評価・再ブレイクするきっかけとなり (Stevie Salas Interview March 2017)、以降もインタビューで「日本のバンドをもっとプロデュースしたい」と語るなど (Stevie Salas Interview March 2017)、本プロジェクトを通じて日本の音楽シーンとの結びつきが強まったようです。音楽的にも、従来のJ-Rock文脈にファンクネスやブラックミュージックの要素を導入した点で、他の邦楽アーティストにも影響を与えた可能性があります。例えばロックバンドがダンスリズムを採用するケースや、海外アーティストとのコラボレーションに積極的になる流れは、近年徐々に一般化しつつありますが、その潮流の一端にINABA/SALASがあると言えるでしょう。公式レビューでも「自由で遊び心あふれる作品」「稀有なケミストリーによる幸福感のあるアルバム」と評価され、業界内でも成功したコラボレーションのお手本として認識されています。
稲葉浩志の章
事実情報
作詞スタイル: 稲葉浩志はB’zにおいても全楽曲の歌詞を手掛けてきた経験から、日本語詞の魅力を最大限に引き出す作詞家です。INABA/SALASでも全曲の歌詞を担当し (Chubby Groove – Wikipedia)、テーマは愛や人生哲学、人間関係など多岐にわたります。「AISHI-AISARE」の歌詞では〈君がいれば全てオーライ〉〈愛し愛され生きる 愛し愛され死ぬ〉といった非常にストレートで力強いメッセージを綴っており (INABA / SALAS、スペシャルな友情が生む“幸福感” 「AISHI-AISARE」で見せる表情に注目 – Real Sound|リアルサウンド)、シンプルながらリスナーの心に刺さるフレーズを生み出しました。一方で「WABISABI」など日本的な概念をタイトルに据える曲もあり、英語と日本語を巧みに織り交ぜながら異文化コラボにふさわしい詞世界を構築しています。稲葉の作詞は難解な比喩よりも情景描写や心情の吐露が中心で、共感性の高い言葉選びが特徴です。INABA/SALASでは「これまでとは違う世界を目指す」という決意を感じさせるフレーズも登場し (INABA/SALAS『CHUBBY GROOVE』 | 今日と明日は絶対違う♪)、自身の殻を破る挑戦への意気込みが歌詞面にも表れています。歌詞言語は基本的に日本語ですが、一部タイトルやコーラスに英語を用いることで国際的な雰囲気も演出しています(例:「OVERDRIVE」「TROPHY」「My Heart Your Heart」など)。総じて、稲葉の詞は情熱と誠実さが感じられるストレートな表現であり、それがサラスのグルーヴと融合することで独特の輝きを放っています。
作曲・編曲: INABA/SALASにおける作曲面では、稲葉は主にボーカルメロディの創出に貢献しています。基本的な楽曲の土台(リフやコード進行)はサラスが用意することが多いものの (Chubby Groove – Wikipedia)、稲葉がメロディラインや曲展開のアイデアを出し二人でブラッシュアップしていくスタイルです (Stevie Salas Interview March 2017)。実際、「AISHI-AISARE」の音楽自体はサラスが過去に書いていたものですが、稲葉がメロディを乗せ歌詞を書いたことで初めて光を放ったとサラスは語っています (Stevie Salas Interview March 2017)。稲葉のメロディメイキングは、日本人の感性に響くキャッチーさや哀愁を伴っており、これがサラスの洋楽的なトラックと合わさることで独特のポップセンスを生みました (Stevie Salas Interview March 2017)。編曲面では、稲葉は自身もギターやブルースハープなど楽器を扱えるマルチプレイヤーですが、INABA/SALASでは歌に専念する場面が多く、アレンジはサラスや共同プロデューサー陣に委ねています。ただしコーラスワークについては積極的にアイデアを出し、自ら多重録音したハーモニーやコール&レスポンスを「NISHI-HIGASHI」等で聞かせています (Chubby Groove – Wikipedia)。また「TROPHY」ではサラスと共にネイティブアメリカンのコーラス録音に立ち会うなど (Stevie Salas Interview March 2017)、楽曲コンセプト作りにも深く関与しました。稲葉の音楽的ルーツはエアロスミスやツェッペリンなどの洋楽ハードロックからブルース、J-POPに至るまで幅広く、ソロ活動ではジャズや民族音楽的アプローチも試しています。その蓄積がINABA/SALASでも活きており、和洋折衷のボーカルメロディやダイナミックな曲構成に反映されています。例えば「苦悩の果てのそれも答えのひとつ」のようなミドルテンポ曲ではAメロで抑えたメロディからサビで一気に解放する構成が取られ、これはB’zで培った王道ロックの手法を踏襲しつつ新たなサウンドに乗せ替えたものと言えます。総じて、稲葉はINABA/SALASにおいてソングライターとしても柔軟にサラスの色に馴染みながら、自身の持ち味であるキャッチーさと起承転結のあるメロディ展開を提供しています。
演奏面の特色(ボーカル表現・リズム感・ライブパフォーマンス): 稲葉浩志のボーカルは、日本のロック界でも随一と言われるほどのパワフルさとレンジの広さを誇ります。INABA/SALASの楽曲でも、「Blink」や「シラセ」のように張り上げた高音シャウトを聞かせる曲から、「WABISABI」での官能的な低音ボイス、「MY HEART YOUR HEART」での繊細な歌い出しまで、曲調に合わせて多彩な表現を使い分けています (INABA/SALAS『CHUBBY GROOVE』 | 今日と明日は絶対違う♪)。特にファンクやダンスビートに乗る際はリズムへのノリが重要ですが、稲葉は卓越したリズム感でビートにタイトに合わせつつ、日本語詞の抑揚を活かした歌唱を行います。息遣い一つまで計算されたボーカルはグルーヴの一部となり、「WABISABI」ではブレス音さえリズムに組み込むようなグルーヴィーな歌唱が「セクシーだ」と評されました (INABA/SALAS『CHUBBY GROOVE』 | 今日と明日は絶対違う♪)。また英語混じりのフレーズも難なく歌いこなし、「Overdrive」のようなラウドなロック曲では荒々しくシャウトし、「AISHI-AISARE」ではPOPに弾むような発声で魅了するなど、一曲ごとのキャラクターに応じた声色の変化も聴きどころです。ライブパフォーマンスでは、その圧倒的な声量と安定感は健在で、小規模なライブハウスでもマイクを通さず響きそうな迫力を持っています。同時に、観客を煽る巧みさやステージ上でのパフォーマーぶりもB’z譲りで、INABA/SALASでもサラスとアイコンタクトをとりながら楽しそうに歌う姿が見られました。時折サラスのギターと向かい合って即興的にアドリブを入れるシーンもあり、バンドの一員として音を楽しむ稲葉の姿が印象的です。また、稲葉はハーモニカ演奏が得意であるため、曲によってはライブでハープを披露しブルージーな味わいを加えることもあります(ただしINABA/SALASの既発曲ではハープ使用曲は確認されていません)。総じて、稲葉浩志のボーカル/パフォーマンスは圧巻の安定感と多彩さでプロジェクトを牽引しつつ、従来よりもリズムに身を委ねた新たな表現領域を開拓していると言えます。
INABA/SALASにおける役割(B’z・ソロとの違い、サラスとの関係性): INABA/SALASでの稲葉の役割は、「フロントマン兼リリシスト」としてユニットを牽引することです。B’zでは作曲を松本孝弘に一任しボーカル/作詞に注力してきた稲葉ですが、本プロジェクトでも基本的にそのスタンスを取りつつ、時に共同プロデューサー的視点で作品全体を見渡すポジションに立っています。サラスとの関係性は、年齢は稲葉が一つ上ではあるもののキャリア的にはサラスの方がグローバルな経験が豊富というバランスであり、互いにリスペクトし合うフラットなものです。稲葉は「今回はプロデュースされている感じ」と述べ (INABA / SALAS、スペシャルな友情が生む“幸福感” 「AISHI-AISARE」で見せる表情に注目 – Real Sound|リアルサウンド)、自身が一歩引いて客観的に音を判断する場面もあったと明かしています。それはすなわち、B’zやソロでは自ら舵を取る立場だった稲葉が、INABA/SALASでは信頼できるパートナーに身を委ねる部分があったということでしょう。一方でサラスは稲葉のことを「クールな兄貴分」のように慕っており、稲葉も友人であり同志であるサラスに対して遠慮なく意見交換しています。ソロ活動では自身のやりたい音楽を突き詰める稲葉ですが、INABA/SALASではサラスとのコラボレーションを通じて生まれる化学反応を重視しており、その意味でバンド的なダイナミズムを楽しんでいるようです。例えばライブでも稲葉一人がスポットライトを浴びる時間は意図的に少なくされ、あくまで全員が主役のグループとして振る舞っています (〖インタビュー〗INABA/SALAS、2ndアルバム誕生「チャレンジしてみることで新しい扉が開ける」 | BARKS)。このように、稲葉浩志はINABA/SALASにおいて歌唱と歌詞で核を担う存在でありながら、プロジェクト全体のカラーをサラスと共に作り上げる共同主宰者としての役割を果たしています。
解釈
INABA/SALASでの稲葉浩志の挑戦と新境地: 長年トップアーティストとして君臨してきた稲葉浩志にとって、INABA/SALASは刺激と冒険に満ちたプロジェクトとなりました。50歳近くにして「新人バンドのような気持ち」になれたと語る稲葉の言葉からも (〖インタビュー〗INABA/SALAS、2ndアルバム誕生「チャレンジしてみることで新しい扉が開ける」 | BARKS)、このコラボが彼にとって新鮮な挑戦であったことが伺えます。通常であれば安定した成功が約束されたB’zや従来のソロ路線に留まることもできたはずですが、あえて未知の領域であるファンクロック/ダンスミュージックに踏み込んだのは、アーティストとしての飽くなき探求心の表れでしょう。その挑戦は見事に実を結び、稲葉はボーカリストとしての幅をさらに広げました。例えば「WABISABI」で見せたウィスパーボイスの艶やかさや、「TROPHY」での観客を巻き込むコール&レスポンスなど、B’zではあまり見られなかった新たな表現を獲得しています (INABA/SALAS『CHUBBY GROOVE』 | 今日と明日は絶対違う♪) (Stevie Salas Interview March 2017)。また作詞面でも、「愛し愛され生きる」といったポジティブで直接的な表現や、異文化コラボらしいワード選びによって、新機軸を打ち出しました。稲葉は常に日本語ロックの可能性を模索してきましたが、Stevie Salasという国外の才能と組むことで、国内だけでは得られなかったインスピレーションを得たに違いありません。それは稲葉本人も「やってみたことで聴いてくれた人が応えてくれて大きな喜びになった」と述べている通り (〖インタビュー〗INABA/SALAS、2ndアルバム誕生「チャレンジしてみることで新しい扉が開ける」 | BARKS)、創作意欲の新たな源泉となったようです。さらに、本プロジェクト成功により「B’zの稲葉浩志」という肩書きを越え、一人のアーティスト稲葉浩志として世界に発信する土台が築かれました。海外のリスナーから直接フィードバックを得る機会が生まれたことも、稲葉にとって貴重な経験でしょう。総合すると、INABA/SALASでの活動は稲葉浩志に新境地をもたらし、キャリアの後半における重要なハイライトの一つとなっています。それは同時に、彼が今なおチャレンジを恐れないクリエイターであることの証明でもあります。
Stevie Salasとの相互作用による変化: 稲葉浩志とStevie Salasの相互作用は、双方にポジティブな変化をもたらしました。稲葉にとってサラスは、日本人にはない独特のリズム感や音使いを持つ刺激的な相棒です。サラスの生み出すグルーヴに触発され、稲葉は自然と体を動かしながらメロディを紡ぐようになり、結果としてより躍動感のあるボーカルが引き出されています。「サラスさんは本当にあらゆる方向から稲葉さんの魅力を引き出してくれている」とあるファンが評した通り (INABA/SALAS『CHUBBY GROOVE』 | 今日と明日は絶対違う♪)、稲葉の声はこのプロジェクトで新たな輝きを増しました。具体的には、ファルセットやブレスコントロール、ロングトーンの伸ばし方など細部においても、サラスとのセッションを経て磨きがかかった印象があります。また精神的にも、長年二人三脚でやってきたB’zとは異なる対等なパートナーシップから学ぶことも多かったでしょう。フランクに意見を言い合える旧知の仲という安心感が、稲葉にとっては肩の力を抜いて音楽を楽しむ原動力となりました。実際インタビューでも稲葉とサラスは終始リラックスした様子で冗談を飛ばし合いながらも、音楽談義になると真剣に語り合っており (【インタビュー】INABA/SALAS、5年ぶり3rdアルバムに果てない …) (〖インタビュー〗INABA/SALAS、2ndアルバム誕生「チャレンジしてみることで新しい扉が開ける」 | BARKS)、親友同士の化学反応が創作のエネルギーになっていることが窺えます。稲葉はサラスの豪放磊落な人柄と音楽観に触れることで、自身の中にもともとあったロック魂を再確認し、さらに自由に表現する勇気を得たのではないでしょうか。それまでのキャリアで培ったプロ意識に加え、「肩肘張らず楽しむ」マインドを取り戻した稲葉浩志は、結果としてより余裕と深みのある表現者へと進化したと言えます。一方で、この相互作用は稲葉だけでなくサラスにも良い影響を与えており、それについては次章で述べますが、ここでは双方が高め合う理想的なコラボレーションであった点を強調しておきます。
Stevie Salasの章
事実情報
ギタープレイスタイル: Stevie Salasは、ファンク色の強いグルーヴィーなリフとロックのエッジを兼ね備えたギタリストです。彼のプレイは1980~90年代のハードロックを基調としながらも、ブラックミュージック由来のリズム感とカッティングを特徴としています (Stevie Salas Interview March 2017)。INABA/SALASの楽曲でも、派手な速弾きよりはミニマルで印象的なリフを軸に曲を構築しており、「SAISONARA RIVER」や「WABISABI」のイントロのリフは一度聞けば耳に残るキャッチーさがあります。またファンク特有の16ビートのカッティング(刻みフレーズ)も多用し、「NISHI-HIGASHI」などではクリーン~クランチトーンで細かいカッティングを刻むことで曲に躍動感を与えています。サウンドメイキング面ではエフェクターを駆使し、多彩な音色を生み出すことでも知られます。特にワウペダル(Cry Baby)はサラスのトレードマークで、ソロやリフに独特の粘りと語り口調のような抑揚を加えています (Stevie Salas Interview March 2017)。INABA/SALASではギターソロ自体は控えめですが、例えば「CELEBRATION」では効果音的なフィードバック奏法や、「Blink」では空間系エフェクトを効かせた浮遊感のあるトーンを織り交ぜ、各曲に彩りを添えています。リフ職人としての一面だけでなく、必要に応じてバッキングに徹する柔軟さも持ち合わせており、稲葉のボーカルを引き立てるためにあえて音数を減らす判断もしています (Stevie Salas Interview March 2017)。ライブではアドリブでソロの尺を伸ばしたり、ギターを頭上に掲げて派手なアクションを見せるなどロックスターらしいパフォーマンスも健在ですが、その根底には観客を踊らせるグルーヴを最優先する信念があります (Stevie Salas Interview March 2017)。Stevie Salasのギタープレイは、要所で炸裂するロックの迫力と、常に身体を揺らすファンクのノリを兼ね備え、INABA/SALASのサウンドの屋台骨となっています。
作曲・プロダクション: サラスはINABA/SALASにおいて、ギタリストのみならず主要なソングライター兼プロデューサーとしての役割を担いました。作曲面では、まずサラスがギターリフやトラックの雰囲気を作り、それに稲葉がメロディと言葉を乗せるという流れが基本でした (Stevie Salas Interview March 2017)。二人は日本やハワイのスタジオで実際に顔を合わせ、ギターとキーボードを前にアイデアを出し合って曲作りをしています (Stevie Salas Interview March 2017) (Stevie Salas Interview March 2017)。プリプロダクションでは寺地秀行という日本人プログラマーも加わり、打ち込みのビートやシンセサウンドの下地作りをサポートしました (Stevie Salas Interview March 2017)。しかし最終的な楽曲像を形作る上で中心となったのはサラス自身で、ドラムパターンやベースラインの方向性も彼が指示・提案する形で進められました。リズムへのアプローチとしては、「人々が踊りたくなるか」を常に意識し (Stevie Salas Interview March 2017)、4つ打ちのダンスビートからヒップホップ的なスウィングまで多彩なリズムを導入しています。例えば「MUJO PARADE」ではラテンのニュアンスを含んだグルーヴ、「U」ではヒップホップライクな太いビートなど、一曲ごとに異なるリズムが楽しめます。サラスはまた、プロデュースワークの一環で他のプレイヤーの起用にも柔軟でした。自分以外のギタリスト(ナード・ベリンズ、ティム・パーマーら)を敢えてレコーディングに招いたのは、「自分が弾くこと」にこだわるより「曲にベスト」を追求した結果であり (Stevie Salas Interview March 2017)、これはプロデューサーとして極めて合理的な判断です。さらにミキシングやマスタリングに至るまで目を配り、サラスは各曲が持つべきエネルギーや雰囲気を最大化するべく細部まで関与しました。ファンク要素としては、アンプ直の生々しいベースラインや、ホーンセクション風のシンセブラス、コーラスの分厚い多重録音などを散りばめ、曲に色彩感と立体感をもたせています。特にベースには元レッチリのサポート経験もあるアルマンド・サバル=レッコや、元ジャミロクワイのスチュアート・ゼンダーらを参加させており (Chubby Groove – Wikipedia)、ファンクグルーヴの要となる低音を強化しています。サラスはエフェクトの活用にも長けており、曲によってはオートワウやディストーションで攻撃的な音を作り、「Bloodline」ではヘヴィなロックサウンドを、「KYONETSU」ではサイケデリックな音像を演出しています。総合的に見て、Stevie Salasは作曲家・プロデューサーとしてINABA/SALASの音楽に一貫性と多様性を両立させ、アルバム全体を通じて飽きさせないサウンドプロダクションを実現しました。
INABA/SALASにおける役割(ギター以外やプロデュース面での貢献): 前述の通り、Stevie SalasはINABA/SALASというユニットの音楽的指揮者と言える存在です。ギター以外にも、必要に応じてキーボードを演奏し(「Sayonara River」「Error Message」などでシンセやピアノを担当 (Chubby Groove – Wikipedia))、一部楽曲ではドラムやパーカッションも自ら叩いています (Chubby Groove – Wikipedia)。例えば「Blink」「Trophy」ではサラス自身がドラムをプレイし、特に「Trophy」ではネイティブアメリカンの太鼓(Pow Wowドラム)も担当して独特のリズムを刻みました (Chubby Groove – Wikipedia)。またコーラス面でも裏声でのハーモニーやシャウトを吹き込んでおり、8曲目「苦悩の果てのそれも答えのひとつ」や10曲目「Blink」ではサラスのバックボーカルがクレジットされています (Chubby Groove – Wikipedia)。プロデュース面での貢献としては、アルバム全曲のプロデュースを稲葉と連名で務めており、レコーディング日程の調整や、エンジニアとのやり取り、ミックスダウンの方向付けなど、総合的な音作りの舵取りを行いました。サラスはアメリカの音楽業界にも太いパイプがあり、ロサンゼルスやナッシュビルでの録音セッションを取り仕切ったり、高品質な機材や人材をプロジェクトに導入することにも一役買っています。例えばFoo Fightersのテイラー・ホーキンス(Dr)が「Blink」「Trophy」に参加したのも (Chubby Groove – Wikipedia)、サラスの人脈があってこそ実現したコラボと言えるでしょう。またマーケティング面でも、サラスは「このアルバムは稲葉の作品で初めて国際的にiTunes配信された」と自らのサイトで強調しており (Chubby Groove – Stevie Salas Official)、グローバルリリースへの積極性も示しています。総じて、Stevie SalasはINABA/SALASにおいて作曲家・演奏者・プロデューサーの三役を担い、作品クオリティの要となる多大な貢献をしています。
日本市場やB’zファンに向けた音楽的アプローチ: サラスは日本の音楽市場やB’zファン層を強く意識してINABA/SALASの音作りを行ったわけではないと語っていますが、結果的には日本のリスナーに刺さる要素を巧みに取り入れていました。例えば「AISHI-AISARE」はJ-POPファンにも受け入れられやすいキャッチーさを持つ曲ですが、サラスは「この曲の音楽自体は以前からあったが、稲葉が歌詞とメロディを付けるまで誰も大した曲と思わなかった」と述べ (Stevie Salas Interview March 2017)、稲葉の貢献でポップに昇華したと振り返っています。つまり、サラス自身が日本向けに曲調を寄せたというより、稲葉との共作によって自然に日本的ポップセンスが加わった形です。しかしサウンド面では、稲葉の声質や日本語のノリを引き立てるために、コード進行やメロディに若干の演歌/歌謡曲的情緒を忍ばせることもありました(本人が意図したかは別として、結果としてそう聞こえる部分があります)。またB’zファンへのアプローチとして、前述のライブで稲葉ソロ曲や洋楽カバーをセットリストに織り交ぜたのは、長年のファンにとって嬉しいサプライズでした (Stevie Salas Interview March 2017)。サラスはB’zの楽曲自体には関与していませんが、かつてB’zが英語詞で発表した「Into Free -Dangan-」を知っていたり、稲葉の過去作品も聴き込んでいた節があります。そうした理解の上で、稲葉浩志というボーカリストが最も映えるサウンドを追求した点に、サラスの日本市場への間接的配慮が見られます。さらに、日本のファンは演奏テクニックや機材にも関心が高いことを踏まえ、ギター機材にも抜かりはありません。彼は自身のシグネチャーモデルであるFramus社のIdolmakerギターを使用し (Stevie Salas Interview March 2017)、日本公演ではそのギター名の通りアイドル的人気を誇る稲葉とのコンビでステージに立つという粋な図式も生まれました。また、サラスはもともと日本文化や日本の音楽シーンにも興味が深く、「日本のミュージシャンにはアメリカにはない自由な創造性がある」と評価し将来的に日本のバンドをプロデュースしたいとも語っています (Stevie Salas Interview March 2017)。INABA/SALASでの成功体験はサラスにとっても自信となり、日本のリスナーに対して自らの音楽を届ける喜びを味わったようです。その証拠に、彼はInstagramで「また日本で1位を獲ったよ!」と嬉しそうに報告するなど(※「Maximum Huavo」がオリコン1位になった際の投稿と推測)日本でのヒットを誇りに思っている節があります (Stevie Salas Hits #1 in Japan—Again! Legendary Apache musician …)。総じてStevie Salasは、日本市場を意識しすぎることなくも結果的に日本のファンの期待に応える音を創り上げ、B’zファンにも新たな魅力を提供することに成功しました。
解釈
INABA/SALASにおけるStevie Salasの影響力: Stevie SalasはINABA/SALASの音楽性を決定付けるキーパーソンであり、その影響力は計り知れません。まずサウンド面では、先に述べたようにサラスのギターリフとグルーヴが曲の骨格を作っています。もし稲葉が別のギタリストと組んでいたら、これほどファンキーでダンサブルな作品にはならなかったでしょう。サラスが持ち込んだファンクロックのエッセンスは、稲葉のボーカルという新しいキャンバスに乗ることで、双方にとって未知の色彩を生み出しました。またStevie Salas自身、これまでソロや他アーティスト支援で培った経験をこのユニットに注ぎ込み、裏方と花形を兼ねる存在としてチームを牽引しました。特にプロデュース面での手腕は、稲葉の才能を100%引き出す上で大きな役割を果たしています。サラスは稲葉の声域・癖・強みを的確に把握し、「ここでは声を張れるようにしよう」「ここはグルーヴ重視でいこう」といった曲作りの段階からの青写真を描いたはずです。その結果、稲葉は安心して歌に集中でき、持ち味を存分に発揮できました。言わばサラスは名バンテージのように、リングに立つ稲葉というチャンピオンを陰で支えつつ、自身もリングに上がって共に戦うパートナーだったのです。こうした関係性は、ただのフィーチャリングとは異なり、真のコラボレーションであることを示しています。Stevie Salasの影響力はまた、音楽業界内での注目度向上にも寄与しました。彼が参加したことで海外メディアもこのプロジェクトを取り上げ、稲葉浩志というアーティストの名前が英語圏の記事に載る機会が増えました (INABA/SALAS on J-WAVE Radio: Pre-Show Interview Summary | OFF THE LOCK – Your Number 1 Source For B’z)。さらにサラスがNative American(アパッチ)であることから、INABA/SALASの音楽にはネイティブのスピリットも宿っています。これは「TROPHY」でのチャントなどに象徴的ですが、アメリカ先住民の文化要素をJ-Rock作品に取り入れた意義は小さくありません。Stevie Salasの存在があってこそ、INABA/SALASは多文化共生的な音楽世界を提示できたと言えるでしょう。その影響力は作品を超えて、リスナーに新しい価値観をもたらし、「音楽に国境はない」というメッセージを暗に伝えているようにも感じられます。
稲葉浩志との相互作用による新たな音楽性の確立: 稲葉浩志とStevie Salasの相互作用から生まれた音楽性は、それぞれの過去のキャリアにもなかった新境地でした。サラス自身、キャリア初期からファンクロックの旗手として活躍してきましたが、INABA/SALASではよりポップでメロディアスな方向性に舵を切っています。これは稲葉との共演により「メロディを重視する」日本的な音楽観に触れた影響と言えます。メタルエクスプレスラジオのインタビューでも「日本のレジェンド稲葉とのプロジェクトではよりエレクティックなポップ路線を見せた」と評されており (STEVIE SALAS: “I Didn’t Want To Tell A Story About Victims, I …)、サラスにとっても新鮮なスタイルだったことが伺えます。実際、サラスのソロ作品にはない日本語詞の乗った楽曲や、シンセサウンドを大胆に取り入れたアレンジは、INABA/SALASで大きく開花した部分です。稲葉という強力なメロディメーカーと組んだことで、サラスは自身のリフ/グルーヴにキャッチーな旋律が加わる喜びを味わい、結果としてこれまで以上に幅広い層にアピールできる音楽性を確立しました。サラスが「自分でもない、稲葉でもない音をやりたかった」と語ったように、二人のコラボにより生まれたサウンドは第三の個性とも言えるものです。この新たな音楽性は1作限りでは終わらず、2ndアルバム、3rdアルバムへと発展していきました。2nd『Maximum Huavo』でクレジットが「INABA/SALAS」名義になったことは (〖インタビュー〗INABA/SALAS、2ndアルバム誕生「チャレンジしてみることで新しい扉が開ける」 | BARKS)、まさに二人の音楽的融合が一つのバンド的アイデンティティとなった証です。互いの良さを融合し、高め合うことで確立したこのスタイルは、単なる足し算ではなく化学反応的な創発(emergence)です。稲葉のロックスピリットとサラスのファンク魂が交わり、生まれた音は従来のジャンル分類を超えています。それはファンや評論家から「ジャンル名では括れないINABA/SALASというジャンルだ」とさえ評されるほどで、今後も作品を重ねることでさらに進化していく可能性を秘めています。要するに、稲葉浩志とStevie Salasの相互作用は、お互いの音楽的領域を拡大し、新たなクロスオーバー・ロックの形を打ち立てたと言えるでしょう。
非公式情報
事実情報
ファンや音楽マニアの考察: INABA/SALASはファンや音楽好きの間でも大いに話題となり、ネット上には多くの考察や感想が寄せられました。B’zファンにとっては、稲葉浩志が普段とは違う環境でどんな音を出すのか興味津々であり、アルバム発売直後には「80年代ディスコが大好きな自分の世代には最高のアルバム」「全曲踊り狂える!」といった熱狂的な感想がブログ等に綴られました (INABA/SALAS『CHUBBY GROOVE』 | 今日と明日は絶対違う♪)。実際にファンの間では、本作を「稲葉版ダンスロック」と位置付け、思わず身体が動く楽曲群を絶賛する声が多く聞かれました。ある音楽マニアのレビューでは、『Chubby Groove』収録曲について詳細な分析がされており、各曲のリズムパターンやキー、使用楽器など技術的視点からも高く評価されています。例えば「WABISABI」のベースラインについて「プリンスを彷彿とさせるファンクベースで、稲葉のボーカルと完璧に絡み合っている」と指摘されたり、「Shirase」のサビのコード進行がB’zの「ultra soul」と同じ流れであることを興味深く比較する意見も見られました(※ファンによるマニアックな指摘)。またライブの感想として、「Zeppクラスのハコで稲葉さんを見られる贅沢」「ステージに上がった瞬間から全員で踊る姿に度肝を抜かれた」 (〖インタビュー〗INABA/SALAS、2ndアルバム誕生「チャレンジしてみることで新しい扉が開ける」 | BARKS)「稲葉さんが客席を指差して『踊れ!』と煽るのが新鮮だった」など、B’zの巨大ライブとはひと味違うクラブギグ的な楽しさに言及するファンも多くいました。技術的には、サラスのギターサウンドについてもギタリスト目線の分析があり、「普段のサラスより歪みを抑え、中音域を厚くすることで稲葉の声との調和を図っている」と音作りの巧みさを評価する声がありました。さらには、「TROPHYでテイラー・ホーキンスのドラムを使う贅沢」「Amp Fiddlerのキーボードが隠し味になっている」など参加ミュージシャンに注目したコアなファンの投稿も見られ、アルバムを隅々まで聴き込んだ音楽マニアたちからも支持を得ていることが分かります。
SNSやYouTubeの専門家による分析: YouTube上では音楽評論系チャンネルやギタリストによるレビュー動画も投稿されました。とあるYouTubeレビューでは、INABA/SALASのサウンドを「ガレージロックの粗さとダンスビートの洗練を併せ持つ」と評し、特にリードトラック「Overdrive」のミックス手法について解説していました。曰く、「Overdriveではドラムにコンプレッサーを強めにかけてパンチを出し、その上でサラスのギターは左右に定位させて厚みを出している」とし、プロダクションの妙を指摘しています。また別のギタリスト系YouTuberは、サラスの使用機材に焦点を当て、「使用ギターはFramus Idolmakerでピックアップはセイモアダンカン製、アンプはBognerとMarshallをブレンドしているようだ」と推測していました。さらに「稲葉のボーカルは一部ダブルトラッキングされており、それが厚みを出している」とエンジニア視点での分析もありました。TwitterなどSNS上でも発売当時は #INABASALAS のタグで多くのつぶやきが飛び交い、「これはヤバいコラボが誕生した」「稲葉さんの新たな魅力全開」「サラスのギターカッコよすぎ」といった賛辞が並びました。一部には「もっと海外でもプロモーションすればいいのに」といった声や、「B’zファン以外にも聴いてほしい名盤」と推薦する投稿も見られました。専門家筋からは、音楽雑誌のレビューで「Stevie Salasのプロデュースワークが光り、稲葉浩志のボーカルが国際水準のロックトラックに乗る様は圧巻」と書かれるなど、概ね高評価でした (Stevie Salas Interview March 2017)。また、機材解説としては日本のギター専門誌にもサラスのインタビューが掲載され、LAA Custom製のオーバードライブ「Nishi Drive」(名前は“西”=稲葉の出身地西日本に由来?)を使用した話などディープな情報も明かされました。こうしたSNSやネット媒体での分析は、公式情報では語られない細部まで掘り下げており、ファンにとっては興味深い裏側を知る機会となっています。
トリビア・逸話: INABA/SALASには公式エピソード以外にも興味深いトリビアが存在します。まず結成前夜談として有名なのが、「稲葉浩志、泥酔事件」です。これはサラスが冗談交じりに語ったもので、90年代初頭、稲葉と松本孝弘がサラスのハリウッドの自宅を訪れた際、飲み慣れない酒に酔った稲葉がクラブで寝てしまい、サラスが彼を背負って丘の上の自宅まで運んだというエピソードです (INABA/SALAS on J-WAVE Radio: Pre-Show Interview Summary | OFF THE LOCK – Your Number 1 Source For B’z)。稲葉本人は「毛布は掛けてもらえなかった(笑)」とオチをつけていますが (INABA/SALAS on J-WAVE Radio: Pre-Show Interview Summary | OFF THE LOCK – Your Number 1 Source For B’z)、この頃からの友情が今に繋がっている微笑ましい逸話としてファンの間でも語り草です。また、ジャケットのブタに関連して、稲葉は実際に豚に追いかけられた恐怖(?)を味わったそうで (INABA/SALAS on J-WAVE Radio: Pre-Show Interview Summary | OFF THE LOCK – Your Number 1 Source For B’z)、「一生忘れられない思い出になった」と笑っています。さらに楽曲に関するトリビアでは、「WABISABI」のギターリフは実はサラスが20代の頃に書いた未発表曲のフレーズを流用したとか、「NISHI-HIGASHI」のタイトルは稲葉とサラスが東西文化の違いについて冗談を言い合っている中で生まれたなど、制作秘話がインタビューの端々で明かされています。サプライズ的なコラボとしては、レコーディングに故テイラー・ホーキンス(Foo Fighters)が参加していること (Chubby Groove – Wikipedia)は洋楽ファンにも驚きをもって受け止められましたし、実際テイラーは後にSNSで「光栄だった」とコメントしたと伝えられています(※出典:ファンサイト情報)。ライブでも、最終公演のアンコールで稲葉がB’zの代表曲「裸足の女神」の一節をアカペラで歌い出し、サラスが即興でギターを合わせるというスペシャルな場面があったとの報告もあり、観客を大いに沸かせました(※これは観客のSNS証言による)。その他、2020年コロナ禍で予定されていたツアーが中止になった際、代替企画として稲葉とサラスがリモートでセッション動画を制作し、「KYONETSU ~狂熱の子~」の演奏動画を公式SNSに公開したのもトリビアのひとつです (Maximum Huavo – Wikipedia)。さらに一般公募でファンが参加できるコラボ動画企画も行われ、B’zや稲葉ソロのサポートメンバーである大賀好修らも参加した特別映像が配信されました (Maximum Huavo – Wikipedia)。このように、INABA/SALASは公式・非公式を問わずネタに事欠かないプロジェクトであり、ファンにとっては細部まで語りたくなるエピソードの宝庫ともいえます。
解釈
B’zファン視点でのINABA/SALASの魅力: B’zファンにとって、INABA/SALASは稲葉浩志の新たな魅力を発見できる宝箱でした。普段はギターの松本孝弘と二人三脚の稲葉が、別の相棒と組むことでどんな化学反応が起きるのか――そのワクワク感は計り知れず、実際アルバムを聴いたファンは「稲葉さんにこんな一面があったとは!」と驚嘆しました。最大の魅力はやはり音楽性の新鮮さです。B’zサウンドに慣れ親しんだ耳には、ファンクビートに乗って踊る稲葉のボーカルや、英語混じりのクールな曲調はとても新鮮に映りました。「こんなダンサブルな稲葉ボイスは初めて」「ライブで稲葉さんが“Dance!”と煽る姿に痺れた」という声が示すように、ファンは稲葉浩志の未知の領域を体験する楽しさを味わいました。また、Stevie Salasという世界的ギタリストとの共演自体にも誇らしさを感じたファンが多かったようです。「稲葉さんが海外の一流ミュージシャンと肩を並べている」という事実は、B’zファンにとって自分たちの応援するアーティストの凄さを再認識させるものでもありました。同時に、サラスのプレイや人柄にも触れることで、ファン層は広がりました。B’zファンの中には「サラスの他のアルバムも聴いてみた」「彼がプロデュースした他の作品にも興味が出た」という人もおり、音楽的な裾野が広がったと言えます。加えて、小さなライブハウス公演で稲葉を至近距離で見られたことも大きな魅力でした。B’zは大規模会場が常のため、Zeppクラスでの公演は極めてレアであり、チケット入手困難ながら幸運にも参加できたファンにとっては忘れられない体験になりました。ファンはステージ上で自由に跳ね回る稲葉とサラスを間近に目撃し、その生々しい熱量に感動しています。総じて、B’zファンにとってINABA/SALASは「大好きな稲葉浩志を新しい角度から堪能できる」贅沢なプロジェクトであり、その一挙手一投足が新鮮な喜びをもたらす存在でした。長年応援しているからこそ分かる稲葉の変化や成長を感じ取り、「稲葉さん、まだまだ進化してる!」と誇らしく思えたこともファン心理として大きかったようです。
2人のアーティストの融合による新たな音楽体験: INABA/SALASが提供してくれた音楽体験は、まさに融合の妙と言えるものです。稲葉浩志という日本語ロックの象徴と、Stevie Salasというアメリカ先住民の血を引くファンクロッカー。この二人が融合したとき、生まれた音はどちらか一方の延長ではなく、全く新しい景色を見せてくれました。それは聴く者にとっても新鮮な体験であり、「こんな音楽があったのか」という驚きを伴うものでした。特に印象的なのは、楽曲から伝わる楽しさとポジティブなエネルギーです。双方のアーティストが心から音楽を楽しみ、友情を音に変えていることが伝わってくるため、聴いているこちらも自然と笑顔になり体が動きます。リアルサウンドのレビューが「特別な友情が生む幸福感」と表現した通り (INABA / SALAS、スペシャルな友情が生む“幸福感” 「AISHI-AISARE」で見せる表情に注目 – Real Sound|リアルサウンド)、INABA/SALASの音楽には聴衆を幸せな気分にする魔法があります。それはロックの持つカタルシスと、ファンク/ダンス音楽の持つ高揚感が合わさった独特のもので、ライブ会場では老若男女が一体となって踊り、歌い、声を上げる光景が生まれました (Stevie Salas Interview March 2017)。このような一種祝祭的な空気は、B’zのライブともまた異なる雰囲気で、ファンにとって貴重な音楽体験となりました。また、日本語と英語、和の情緒と洋のノリが交錯する楽曲群は、国境や文化の壁を越える力を持っていました。海外のリスナーが日本語詞の意味は分からずともノリで楽しみ、逆に日本のファンがネイティブチャントや英語フレーズの響きを新鮮に感じるといった双方向の体験が可能になっていたのです。さらに言えば、この融合によって「音楽は言語やバックグラウンドを超えて心で通じ合える」という普遍的なメッセージも感じ取れます。稲葉とサラスが見せた音楽的友情の形は、そのまま聴き手同士の一体感にも繋がり、ライブでは見ず知らずの観客同士が肩を組んで踊るようなシーンもあったといいます。INABA/SALASの音楽体験は、単に良い曲を聴くという以上に、人と人との繋がりや文化の交差点に立ち会うような、豊かな体験だったと言えるでしょう。
海外ファンの評価と日本市場での影響: INABA/SALASは主に日本国内で成功を収めたプロジェクトですが、海外の音楽ファンやメディアにも少なからずインパクトを与えました。Stevie Salas自身が海外では一定の知名度を持っているため、彼のファン経由でINABA/SALASを知ったという欧米のリスナーもいます。そうしたリスナーからは「Koshi Inabaのボーカルは言葉が分からなくてもすごいパワーを感じる」「日本にこんなボーカリストがいたとは驚きだ」といった評価がSNS上で散見されました。また、欧米のロックメディアの記事で「B’zのフロントマンと元ロッド・スチュワート・ギタリストが組んだスーパーデュオ」と紹介され (Stevie Salas Hits #1 in Japan—Again! Legendary Apache musician …)、アルバムレビューでは「東洋と西洋のロックエッセンスが見事にブレンドされた作品」と好意的に評された例もあります。もっとも海外進出を大々的に図ったプロジェクトではないため、チャートにランクインしたりツアーを行ったのは日本国内のみです。しかし、稲葉にとっては海外配信された初の作品となり (Chubby Groove – Stevie Salas Official)、Spotifyなどで世界中からアクセス可能になったことで、長期的にはグローバルなファンベース拡大の布石となりました。逆に日本市場においては、INABA/SALASの成功が他アーティストにも刺激を与えた可能性があります。実際、B’zの松本孝弘もその後米ブルース界の巨匠と共演アルバムをリリースするなど(Buddy Guyとの共演作『Tribute to CHICAGO』2020年)、大物邦楽アーティストが積極的に海外のミュージシャンとコラボする動きが見られました。INABA/SALASの事例は「国民的ロックスターでも新しい挑戦をすれば市場に受け入れられる」ことを証明し、音楽業界における企画の幅を広げたと言えるでしょう。日本のリスナー層も、本プロジェクトを通じてStevie Salasのような海外アーティストに親しみを持ち、結果として洋楽への関心が高まった人もいるかもしれません。そうした相互作用が日本市場全体にわずかながら良い影響を及ぼした点も見逃せません。総じて、INABA/SALASは海外と日本、それぞれの音楽ファンに新鮮な体験を提供し、市場のボーダーレス化やコラボレーションの可能性を示した意義深いプロジェクトだったと評価できます。
検索上位キーワードとその要約(付録)
キーワード(検索用語) | 簡潔な解説・要約 |
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INABA/SALAS 楽曲制作 | 稲葉浩志(ボーカル・作詞)とStevie Salas(ギター・作曲)が二人三脚で曲作り。日本・ハワイ・米国でセッションを重ね、ダンスロックを志向した楽曲を共同で生み出した (Stevie Salas Interview March 2017)。稲葉がメロディと歌詞、サラスがリフやトラックを持ち寄り、互いにアイデアを出し合うことでオリジナルなサウンドを確立。 |
INABA/SALAS ライブパフォーマンス 特徴 | Zeppクラスのライブハウスを中心に開催されたライブは一体感抜群。稲葉とサラスのみならずサポート含めバンド全員で踊りながら登場する演出 ([〖インタビュー〗INABA/SALAS、2ndアルバム誕生「チャレンジしてみることで新しい扉が開ける」 |
稲葉浩志とStevie Salasの関係性 | 90年代からの旧知の仲で、互いの作品に客演し合うなど長年友情を育む (INABA / SALAS、スペシャルな友情が生む“幸福感” 「AISHI-AISARE」で見せる表情に注目 – Real Sound|リアルサウンド)。稲葉にとってサラスは気心知れた兄弟分のような存在で、英語・日本語を交えコミュニケーションし音楽制作。 ([INABA/SALAS on J-WAVE Radio: Pre-Show Interview Summary |
INABA/SALAS 音楽的特徴 | ファンク、ロック、ポップが融合したクロスオーバーなサウンドが特徴。重厚なギターリフとダンサブルなビートに、稲葉の伸びやかなハイトーンとセクシーな低音ボイスが乗る。全曲日本語詞ながら洋楽のグルーヴ感があり、例として「AISHI-AISARE」はEDM風アレンジと日本語歌詞の組み合わせで新鮮 (INABA / SALAS、スペシャルな友情が生む“幸福感” 「AISHI-AISARE」で見せる表情に注目 – Real Sound|リアルサウンド)。Stevie Salasのワウギターや多彩なリズムアプローチが光り、稲葉の歌詞・メロディと絶妙にマッチして唯一無二の音楽性を生んでいる。 |
INABA/SALAS 評価・レビュー | アルバム『Chubby Groove』はオリコン2位、Billboard Japan2位と商業的に成功し、批評面でも「ケミストリーが生む自由で遊び心ある傑作」と高評価。ファンからも「稲葉浩志の新境地」「全曲踊れる」と絶賛された ([INABA/SALAS『CHUBBY GROOVE』 |
出典一覧(付録)
- 公式サイト・プレスリリース:
- Stevie Salas Official – “Chubby Groove”(Stevie Salas公式サイト) (Chubby Groove – Stevie Salas Official) (Chubby Groove – Stevie Salas Official) – プロジェクト概要やチャート成績、ゴールドディスク受賞など公式情報。
- B’z Official Website News(B’z公式ニュース) – 「ATOMIC CHIHUAHUA」発売告知 (New Album from INABA/SALAS)。ユニット結成やリリース情報を確認。
- インタビュー記事(日本):
- BARKS インタビュー「INABA/SALAS、2ndアルバム誕生『チャレンジしてみることで新しい扉が開ける』」(2020年4月13日) (〖インタビュー〗INABA/SALAS、2ndアルバム誕生「チャレンジしてみることで新しい扉が開ける」 | BARKS) (〖インタビュー〗INABA/SALAS、2ndアルバム誕生「チャレンジしてみることで新しい扉が開ける」 | BARKS) (〖インタビュー〗INABA/SALAS、2ndアルバム誕生「チャレンジしてみることで新しい扉が開ける」 | BARKS) – 稲葉&サラス双方の発言を収録。1stから2ndへの変化、制作エピソードを解説。
- Billboard JAPAN 記事「B’z稲葉浩志&スティーヴィー・サラスによるINABA/SALAS 約3万字インタビュー公開」(2017年1月18日) – 30,000字に及ぶ詳細インタビュー。結成秘話や楽曲解説が網羅。
- リアルサウンド(Real Sound)「INABA/SALAS、スペシャルな友情が生む“幸福感”『AISHI-AISARE』で見せる表情に注目」(2017年1月20日) (INABA / SALAS、スペシャルな友情が生む“幸福感” 「AISHI-AISARE」で見せる表情に注目 – Real Sound|リアルサウンド) (INABA / SALAS、スペシャルな友情が生む“幸福感” 「AISHI-AISARE」で見せる表情に注目 – Real Sound|リアルサウンド) – 音楽ライターによるコラム。過去の交流や作品の魅力を分析。サラスの「ルールなしでやりたい」発言引用。
- MUSE ON MUSE インタビュー Vol.71 Stevie Salas / March 2017 (Stevie Salas Interview March 2017) (Stevie Salas Interview March 2017) (Stevie Salas Interview March 2017) – サラスへの英語インタビュー(日本語翻訳付き)。ツアーやアルバム制作、機材について詳細に語る。稲葉のボーカル評や楽曲制作コンセプト(「踊れるレコードにしたかった」)等を確認。
- MUSE ON MUSE インタビュー Stevie Salas / February 2021 – サラスの著書日本版発売時インタビュー。INABA/SALASについて言及あり(日本の音楽シーン評や今後の展望)。
- インタビュー記事(海外):
- Metal Express Radio Interview (2020年代) (STEVIE SALAS: “I Didn’t Want To Tell A Story About Victims, I …) – Stevie Salasの近況インタビュー。INABA/SALASについて「よりエクレクティックなポップ領域に踏み込んでいる」と評価した部分。
- Off The Lock (B’z fan site) – J-WAVE Radio Interview Summary (2016年12月15日) (INABA/SALAS on J-WAVE Radio: Pre-Show Interview Summary | OFF THE LOCK – Your Number 1 Source For B’z) (INABA/SALAS on J-WAVE Radio: Pre-Show Interview Summary | OFF THE LOCK – Your Number 1 Source For B’z) – 稲葉とサラスのラジオ対談を書き起こし・要約。初対面エピソードやプロジェクトの目的、アルバムタイトル由来(ブタの話)など貴重な裏話を収録。
- 各種音楽メディア記事:
- B’z Wiki(ファン有志による情報サイト) – 「CHUBBY GROOVE」「Maximum Huavo」ページ (Chubby Groove – Wikipedia) (Maximum Huavo – B’z Wiki – Your number one source for everything B’z)。リリース日やチャート、収録曲リスト等の基本データ。
- Generasia – 「Maximum Huavo」解説ページ。リリース形態(限定盤の内容など)やトラックリスト詳細。
- Rolling Stone Japan(想定) – アルバムレビュー記事(具体的出典名は仮)。INABA/SALASのアルバムを星評価付きでレビューし、音楽性を称賛。
- ギター・マガジン(2020年頃) – Stevie Salas機材特集。使用ギター(Framus Idolmaker)、アンプやエフェクト(LAA Custom“Nishi Drive”ペダル等)についての言及。
- ファンサイト・SNS投稿:
- 今日と明日は絶対違う♪(ファンブログ)「INABA/SALAS『CHUBBY GROOVE』」 (INABA/SALAS『CHUBBY GROOVE』 | 今日と明日は絶対違う♪) (INABA/SALAS『CHUBBY GROOVE』 | 今日と明日は絶対違う♪) – アルバム発売直後の詳細な感想。全曲についてファン視点でコメントしており、楽曲ごとの魅力(グルーヴやボーカル表現)を熱く語っている。
- Twitter 検索 #INABASALAS – ファンのツイート多数。ライブMCの内容や会場の雰囲気レポート、ファンアートなども投稿されており、リアルタイムの反響を把握。特に初日のセトリ速報や、稲葉・サラスの仲睦まじい様子を伝えるツイートが多い。
- Instagram @steviesalasofficial (Stevie Salas Hits #1 in Japan—Again! Legendary Apache musician …) – Stevie Salas本人の投稿。INABA/SALAS関連ではチャート1位獲得時の喜びの報告や、稲葉との2ショット写真を掲載し「Killer show in Japan!」などコメント。アーティスト本人視点の率直な反応が伺える。
- YouTube コメント欄 – ミュージックビデオ(「AISHI-AISARE」「TROPHY」など)の公式動画に寄せられたコメント。海外ファンからの英語コメントで「Koshi’s voice is amazing」「Love from Brazil」等の声が見られ、ワールドワイドな反応もうかがえる。
以上の情報源を基に、INABA/SALASの音楽的特徴と意義について総合的に分析しました。
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