新年明けましておめでとうございます。一色です。
Pleasureシリーズの「あいつ」、そして「孤独のRunaway」の「おまえ」のように、ゼンブ放り出してYouTubeを休んでいましたが、おかげさまでしっかり休めたので、また活動を再開していきたいと思います。
さて、新しい企画を始めます。その名も「イナソロ一日一曲」です。
平日毎日更新して、稲葉さんのソロ楽曲について一曲ずつ語っていこうと思います。その際、家の中でじっくり考えるのではなく、ちょっと外を歩きながら短い動画で見やすく、できるだけ私なりにわかりやすく魅力を伝えていくつもりです。
考察というよりも、私の心に響いたポイントを語っていきたいと思います。お楽しみいただけたら嬉しいです。
「愛なき道」の第一印象
そんな企画の一曲目は「愛なき道」。いきなり私たち稲葉浩志リスナーにとって、大事なテーマソングのような曲がきました。
この曲との出会いは、中学3年生の頃。ファン歴2年目のときにヤフーオークションで中古のCDをまとめ買いした際、『マグマ』のアルバムを手に入れて、そこで初めて聴いたと思います。
ただ、第一印象は全然覚えていません。なぜなら「冷血」のインパクトが強すぎたからです。だから「愛なき道」は、なんとなくつかみどころのないロックというか、ちょっと地味な曲かなという印象しかありませんでした。
それでも、「うそもつかないで やりくりしてたはずだけれど、うそをつかないで すむような 話題に逃げてただけ」という鋭い歌詞が刺さったことだけは覚えています。
「B’z一日一曲」の衝撃
そんな印象だったのですが、その後「B’z 一日一曲」というブログに出会い、この曲の魅力を考察している記事を読みました。その記事がものすごく心に刺さり、人生さえも変わってしまいました（詳しくはそのうち話します）。
「愛なき道」と言っているけれど、実は逆説的に「愛ある道へ進もう」ということを歌っているのではないか、と。「その歌詞に痺れませんか？」という記事でした。
私はそれをすごく覚えていて、「愛なき道」とはそういう曲なんだ、とその人の言葉を借りて考えていました。しかし今あらためて、自分の言葉でこの曲の魅力を語ってみたいと思います。
「愛なき道」が投げかける問い
「愛という名のルールに 懸命につくしてきた」という歌詞。ここで愛を「ルール」と捉えているのが興味深いです。
愛し合っているなら一緒に住まなきゃいけないとか、結婚式を挙げて子供をもって、お互いに家事を分担しながら生きていくべき、というような一般的な価値観を想起させます。
でも、それが本当に自分たちにとって幸せなのか？ 本当の自分を押さえつけていないか？ そういった問いを投げかける歌です。
これは恋愛に限ったことではなく、たとえば音楽の世界でも「売れたい」「ヒット曲を出したい」と思うことがあるけれど、それが本当に自分の音楽への愛なのか？ そういった問いかけにも通じる曲だと感じます。
自分の道を突き進む
この曲は、「そんな愛を捨て去って、愛なき道を突っ走っていこう」というメッセージを持っています。
「誰が作った道を走ってるの？ 自分の道を進もうよ。自分の道なら進めるでしょう！」と歌っています。
本当に熱いメッセージですよね。まどろっこしい表現だけれど、だからこそ私のような人間の心に響く歌詞になっているのだと思います。
実は、愛にあふれた道。
この曲のすごいところは、「愛なき道を走っているつもりが、実は愛にあふれた道を突っ走っていた」と気づかせてくれるところです。
歌い出しの「十分だろう 僕らは 十分すぎるほど」というフレーズ。これにはなにか、ねぎらいのような、温かい優しさを感じます。
また、曲の最後では「美しい思い出を胸に秘め、飛び出そう」と歌っています。過去を否定するのではなく、それを受け入れてアップデートしながら進もうというメッセージが込められています。
YouTubeでの新たな挑戦
さて、そんな曲について話している私は、今野外でカメラを回しながら撮影しています。けっこうジョギングしている人がいて、恥ずかしいですね。YouTuberってすごいなとあらためて思いました。
本来、私はじっくり台本を作って家の中で考察するのが好きな人間です。でも、そんな私の「愛の形」も、実は常識に囚われていたのかもしれません。
もっと新しいことをやってみてもいいんじゃないか？ そうすることで、自分のためではなく、誰かのために走り出すことができるんじゃないか？ …そんなことを考えて、今こうして野外でカメラを回しています。
卒業の儀式として
この企画は、全曲について語るという目的のほかに、私にとって「ファンとしての卒業の儀式」でもあります。稲葉さんが大好きすぎて、ずっと憧れてきました。でも、30歳になり、自分と稲葉さんの違いが見えてきました。
でもそれは「稲葉さんにはなれない」というネガティブな話ではなく、「自分にしかできないこともあるはずだ」と思うようになったということです。でも、稲葉さんの幻に囚われ続けていたら、自分の道は歩けない。だからといって、捨て去ることもしたくない。
じゃあ残そう。みんなに伝えてみよう！こうして語り継ぐことで、誰かにバトンを渡すことができるかもしれない。かつて私が「B’z 一日一曲」のブログに影響を受けたように、誰かの人生に良い影響を与えられるかもしれない。そんな思いで、この企画をやっています。
「愛なき道」は「愛ある道」
つまるところ、「イナソロ一日一曲」という企画は、私なりの愛なき道を実践している。そんな企画ということです。
本気で発信することで「熱心なファン」を卒業するということ。自然体の自分とは異なるやり方をとることで、新たな価値を創るということ。一見真逆に見えて、自分にとって必要な道を進むという挑戦です。
…伝わったかな？ まどろっこしいね（笑）たぶん私って、まどろっこしい人間だから、稲葉さんのファンなんだ。
というわけで、「愛なき道」は「愛にあふれた道」だったんだという話でした。明日からも平日更新していきます。さて、次はどの曲でしょう？ 楽しみに待っていてください。
ではまた。おつかれ！
【今回言及した曲】
- Pleasure 2008 ～人生の快楽～（B’z）
- 孤独のRunaway（B’z）
- 冷血
コメント