稲葉浩志「静かな雨」を語り、音楽分析する|イナソロ一日一曲

動画書き起こし

イナソロ一日一曲!今回は「静かな雨」。

いやぁ…この曲をやる日に雨が降りました。関東って、冬は全然雨が降らないんですよね! 南岸低気圧ってやつが太平洋上で発達していて、その影響で今、雨が降ってるらしいです。

予報では雪が降るはずだったんですけどね。気温が思ったより高かったので、雨になっちゃうと。関東甲信はちょっと暖まりやすいから、雪が降りづらいらしいですね。

雨がちょっと好きになれる

気象うんちくを前置きにしてしまいましたが、「静かな雨」は本当にいい曲ですよね…! 聴きやすい! たぶん1番聴きやすいかもなって思ってます。「波」よりも聴きやすくて、メロウでチルな曲だから、夜寝る前にベッドに入って「さて稲葉さんを聴こうかな」と思うとき、1曲目に選ぶことが多いですね。

雨をモチーフに、こんな素晴らしい曲を作ってくれていると、雨がちょっと好きになりますよね!
「あ!『静かな雨』で描かれてる雨だ!雨だぁ!」って、ちょっと雨が好きになれる。傘をさすのも嫌じゃなくなるんです。

ただ一方で、この曲は傘をさしながら外で歩きながら聴く曲でもない気がするんですよ。だって、歌詞のシチュエーションは車の中ですから…。

タクシーか何かで車の中を走っていて、君に似た人を見かけて、そこでいろんなことを考えて甘い妄想にふけったり、「あんなビル昔はなかったよね」って心の中で話したりとかね。

だから傘をさして歩くよりも、遮蔽された空間の中で雨の音に包まれながら、妄想にふけるようにしっとり聴く曲なんじゃないかなと思います。

なので、この曲のトークをするのは外じゃなくて部屋の中かな…ってことで、これから移動したいと思います。

せーの!(ジャンプ)

スタジオで始まる音楽解説

…はい!

というわけで移動してきたんですけれども(←ベタな演出)

おや、ここは音楽スタジオだぞ?

そしてここにギターがあるぞ?

ということで、ちょっと今日は「静かな雨」の音楽解説的なことをやってみたいと思います。Yeah!

『Highway X』の時とか、たまにこういう解説をやってみたんですけど、久々にやろうかなということで!(ぜひ動画でお楽しみください♪)

コード進行のシンプルな魅力

まずコードなんですけど、実は2つしか使ってないんですよ!

  • DM7(ディーメジャーセブンス)
  • F#m7(エフシャープマイナーセブンス)

これだけでAメロとBメロを突っ切っちゃいます。

そしてサビの前で…新しいコード “E”が入る! サビ中ではもう1つのコード “A” が入る!

緊張して…切なくて…また光が見える…。

そうしてサビが終わったら、また気だるい2つのコードに戻っていく。

サビまでは2つのコードしか使ってないし、サビでもめちゃくちゃ少ないんです。合計4つのコードだけで作られてるのに、すごくおしゃれで、しかも大半は2つだけ!

…今回はこれだけ覚えて帰ってもらえれば(笑)

音楽理論に慣れてない人も、飲み会なんかで「実は『静かな雨』って2つのコードしか使ってないんだよね」なんて話したら、なんとなく「へぇー!」ってなるかもしれませんね。そういう「なんとなく楽しい」って大事ですよね、音楽理論を語るときって。

ここからは少しマニア向けで、音楽をもう少し詳しくやってる人に向けての解説になります。実は「静かな雨」って「調」がちょっとぼやかされてるんですよね。DM7とF#m7、これ2つだけ鳴らすと……?

マニア向けの解説は後日公開

——ハイ! ここまでご視聴ありがとうございました。えー、解説はまだ続くんですが、あまりにも長くなっちゃったのと、ちょっとマニア向けの専門的な内容になりそうなので、動画を分けさせてもらおうと思います。

なので、今日の「静かな雨」の動画はここまで、ということで。続編は後日公開いたします!

内容のヒントとしては…

「メロディの終止音」と「解決へのためらい」が織りなす「調性の揺らぎ」

…ってこれもう、ほぼ答えですけど(笑)。しっかり解説していきたいと思うんで、ぜひ楽しみにしていてください(時期未定)

ではまた明日、別の曲でお会いしましょう。

おつかれ!

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